私たち日本アーカイブズ学会(JSAS)認定海外アーカイブズ・アーキビスト協会(AAA)調査研究SIGは、2026年4月18〜19日に筑波大学で開催された2026年度大会で、これまでの調査研究活動を基にしたクイズ形式のチラシの配布とポスターの掲示を行いました。
当日は多くの方がクイズに参加してくれ、それをきっかけに話がはずみました。とくに2日目昼休みのコアタイムは賑わい、充実して楽しいフォーラムになりました。他のSIGとの相乗効果も感じられ、研究報告だけではない、対面での大会はこういう「場」に意味がある、とも感じられました。
本記事では、チラシとポスターの内容についてご紹介いたします。
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<質問>
私たち海外AAA調査研究SIGは、2024年4月から世界各国のアーカイブズ・アーキビスト協会の規約、沿革、組織、会員数といった基礎的データをウェブ上で調査・収集してきました。調査の成果は2025年2月2日(日)と2026年1月17日(土)にオンライン開催した「オープンSIG」でみなさんと共有しましたが、2026年度大会のSIGフォーラムでは、クイズでみなさんに挑戦します。2回のオープンSIGで報告した以下の6協会に関するクイズ(3問)に答えてみてください。
第1問 最も早い時期に設立された協会はどれでしょう?
第2問 最も会員数が多い協会はどれでしょう?
第3問 最も多くの収入を得ている協会はどれでしょう?
①中国:中国档案学会(SCA)
②カナダ:Association of Canadian Archivists (ACA)
③米国:Society of American Archivists (SAA)
④イタリア:Associazione Nazionale Archivistica Italiana (ANAI)
⑤フランス:Association des archivistes français (AAF)
⑥英国およびアイルランド:Archives and Records Association (ARA)
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<答え>
第1問 最も早い時期に設立された協会はどれでしょう?
こたえ:⑤AAF(1904年)
第2問 最も会員数が多い協会はどれでしょう?
こたえ:①SCA(個人会員 8,007名)
情報源も数字の根拠となる年次もバラバラなので、よい比較とは言えませんが、試みに多い順に並べてみると、①SCA(8,007: 2017年)、③SAA(6,200程度:2026年)、⑤AAF(3,028:2025年)、⑥ARA(約2,300:2024年)、④ANAI(1,056:2024年)、②ACA(692:2023年)となります。
第3問 最も多くの収入を得ている協会はどれでしょう?
こたえ:③SAA(約 307百万円:2022年:US$2,339,630)
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クイズの中身に対しては、「SAAの収入は、日本のアーカイブズ関連団体の収入とは規模が一桁ではなく二桁違いますね」「イタリアの協会の会員の桁数は日本の認証アーキビスト数と桁数は同じですが、収入は一桁違いますね」といったような感想が印象に残っています。ようやく認証アーキビスト制度が整った今の日本でなすべきことは? などと考えた人も少なくなかったのではないでしょうか。
ただし、過去2回のオープンSIGでもご説明したとおり、各団体・協会について私たちが入手できる情報には限界があります。会員数などは基本的な数字のようですが、同じ年、同じ条件で比較することは予想外に困難でした。そのため、この「こたえ」は私たちが知り得た限りでの数字を使ったものであり、あくまで目安とお考え下さい。
みなさんがこのクイズをきっかけに海外アーカイブズ・アーキビスト協会の活動にご興味を持ってくださることを期待しております。
