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【SIGだより】パブリックドメインで利用できる『教材等』の整備をめざして

Posted on2024年12月26日

「教材等研究SIG」は、学会認定SIG制度の創設を機に活動をはじめた研究グループです。「教材等」には、自治体の研修や市民の勉強会で役立つ資料、また「教科書」の「参考書・参考資料集」など広い意味を持たせています。本グループの概要は、こちら[【学会認定SIG・広報協力】教材等研究SIG(シグ) 参加のお誘い http://www.jsas.info/?p=2083]や、2024年度総会資料に載る活動報告をご参照いただき、本稿では一年目の様子を紹介します。

 

○学会認定SIGをめざした理由

まず、学会認定SIGという「肩書」をもってスタートしようと決めた理由は、パブリックドメインで自由に安心して使ってもらえる「教材等」の整備をめざしていることと、そのために必要な調査・研究活動上でプラスになると考えたからです。

2つ目は、レコマネ(RIM)やアーカイブズの現職者・関係者だけでなく、アーカイブズ機関に行ったことがない人や、アーキビストに興味関心を持ちはじめた人など、接点をもつことが難しい(と筆者が感じる)方々に対しても、門戸を開けて多世代で活動したい願望からです。

前者は、メンバーが、職場とは直接関係しない研究テーマで、要人にヒアリングを依頼する時などに役立っています。

後者は、学会認定SIGとしてJSASのWebとブログで広報していただいたことで、准認証アーキビストをめざす方からの参加へとつながりました。

 

〇「議論をする」「疑問・質問welcome」

「江戸時代、私塾に全国から志ある人々が集まり議論を重ねた様子は、このSIGの雰囲気と似てるかもしれませんね。」かなり大袈裟ですが、メンバーのKさんとの対面打合せ時に、筆者がもらしたコメントです。

当SIGは、前例がない取り組みを目標に掲げています。すなわち、手本もマニュアルもありません。ベテランや現職者の英知、初学者ならではの気付きを出し合い、形にしていきます。そのため「結論が出ないことを(も)議論する」こと、「どんなことでも質問してOK」という2つが不可欠です。この基本方針で毎月会合を重ねています。

 

○通過点としての1年目

活動開始は2023年8月。まずメンバーの自己紹介を兼ねて、担当業務や職場紹介、研究テーマや問題関心などを報告しあい、安心して議論ができる関係を少しずつ深めていきました。当面の目標は「ライフサイクル図」の整備です。また想定対象は、

(1)基礎自治体の一般職員(庁内研修)向け

(2)市民(社会人)向け

(3)小中学生向け

とし、(3)はレコマネ(文書管理)を重点課題としています。高校生や大学生は(2)の枠に含めます。メンバーは、上記グループの1つ以上に参加します。オンライン開催のメリットを活かして会合を重ね、時間をかけて共通の土台を作っています。「民間組織のレコマネ・アーカイブズ部門を増やすには、(基礎)自治体におけるレコマネ・アーカイブズ部門の事例増加なくしては、ありえない」、「アーキビストがいない自治体職員には、何が必要かという視点が大切」。これらを念頭に、時宜にあわせたテーマも盛り込みながら柔軟に進めています。

2024年度後半は、メンバーが参加した学協会等の催事報告を通して課題を確認する会合を試みました。「中間書庫」「専門(的)職員」など、難易度の高い「常識」の再確認も継続予定です。

2024年度の新語・流行語大賞にノミネートされた言葉の一つ、NHK朝ドラ「虎に翼」に由来する「はて?」。これは2023年WBC侍ジャパンで栗山監督が発した「化学反応」とともに、当SIGが大切にするキーワードです。

 

2024年12月16日稿 文責:毛塚万里(教材等研究SIG座長)

 

 

 

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