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日本アーカイブズ学会

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「特定秘密保護法案」に対する意見表明

Posted on2013年11月15日2020年11月17日

「特定秘密保護法案」に対する意見表明

 

日本アーカイブズ学会は、アーカイブズ(記録及び情報)に関する科学的研究と実践を担うものとしてアーカイブズ学を構築し、アーカイブズの適切な作成、保存、活用の実現を通じて、民主的な社会において真に自立した主体の形成に資することを目的として活動している。その立場から私たちは2011年に施行された「公文書等の管理に関する法律」(公文書管理法)において、公文書等が「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源として、主権者である国民が主体的に利用し得るものである」と位置づけられたことを高く評価し、行政文書の適切な管理によって、行政の適正かつ効率的な運営と現在及び将来の国民に対する説明責任を全うする、という本法律の目的が達成されるよう、その実施の状況を注視してきた。

ところが政府が国会に提出した「特定秘密保護法案」は、公文書管理法や従来の情報公開法の趣旨に相反し、私たちは次の点で強い危惧を持つ。

 

1.行政機関の長が行うとされる秘密指定の判断が、客観的な検証の機会を経ることなく、政権の恣意に支配される可能性が高い。

2.特定秘密に指定された情報が、時の経過を経ても国立公文書館等に移管され公開される保証がなく、行政機関自らが、歴史の検証の道を閉ざす結果を導く恐れがある。

 

このような点から、私たちは政府・国会に対し、「特定秘密保護法」の制定ではなく、むしろ公文書管理法の趣旨にのっとって行政文書の適切な管理のための方策をとることを求めたい。とりわけ、国立公文書館の機能を拡充して米国の「国立公文書館記録管理庁」が持っているような文書管理全般に関する指導・監督権限を付与すること、レコードマネージャーやアーキビストなどの文書管理の専門的人材を養成・配置すること、各政府機関の職員に対する研修を徹底して行うこと、などが重要であると考える。

 

2013年11月15日

日本アーカイブズ学会

会長 高橋 実

各種声明・要望

2020年11月4日
第25期日本学術会議新規会員任命拒否に関する声明

2017年4月18日
千葉県文書館からの回答書

2017年2月24日
千葉県文書館への要望書の提出について

2017年2月5日
「日本におけるアーキビストの職務基準」に対する意見

2016年12月31日
千葉県文書館から「廃棄・移動された公文書のリストの提供について」回答をいただきました

2016年12月19日
千葉県文書館へ「廃棄・移動された公文書のリストの提供について」送付しました

2016年12月1日
千葉県文書館の館長よりご回答をいただきました

2016年11月10日
千葉県文書館における収蔵公文書・県史収集資料の大幅な減少について質問状を提出しました

2013年11月15日
「特定秘密保護法案」に対する意見表明

2013年10月31日
福島第一原発事故に関わる放射線測定データの保全と後世へのアーカイブズ化を

2010年10月28日
「特定歴史公文書等の保存、利用及び廃棄に関するガイドライン」(検討素案)に対する任意パブリックコメント提出

2010年8月1日
文化庁文化審議会文化政策部会に対するパブリックコメントの提出について

2009年12月20日
全日本博物館学会の声明について

2009年3月22日
岐阜県歴史資料館の機能縮小等の再度見直しを求める要望書を提出しました

2008年11月18日
「公文書管理の在り方等に関する有識者会議『中間報告』に対する日本アーカイブズ学会意見書」を提出しました

2008年6月19日
要望書「アーカイブズ制度の拡充に向けて(要望)」の提出について

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東京都港区新橋1-5-5 国際善隣会館5階
E-mail:officejsas.info
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